町田市社会福祉協議会 ここなび

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2017年06月

「冬来たりなば、春遠からじ」
「子どもには無限の可能性がある」

私の座右の銘は、「冬来たりなば、春遠からじ」と、「人(子ども)には無限の可能性がある」のふたつです。

▷「冬来たりなば、春遠からじ」と同じような名言で、「朝の来ない夜はない」というのもあります。この座右(ざゆう)の銘(めい)は、私が中学校へ新任教師として赴任(ふにん)した頃に身に付けたものです。当時、学校には先生方が交代で勤務する宿直制度がありました。宿直で眠(ねむ)れない夜には、小説をよく読みました。
 好きな小説は、三浦綾子(みうらあやこ)の作品です。三浦先生が、結核(けっかく)で闘病(とうびょう)生活を送られているとき、お母様が「あなたは、今、トンネルに入っているの。トンネルがどんなに長くても歩いていれば必ず出口に出るものよ」と言われたそうです。先生はこの言葉を励(はげ)みに病を乗り越(こ)えました。この言葉に私も共感し、日常生活の中でどんなに苦しいことがあってもこれを信じて生きるならば、いつか必ず良い方に変わる・・・を私の座右の銘としてきました。
 みなさん、苦しいことのあとには希望がある。少し我慢(がまん)すればいいと、開き直って自分を励ましてほしいと思います。人生には山あり谷ありで、苦と楽の両極端(りょうきょくたん)があることを自覚し、道を切り開いて欲しいのです。

▷二つめの座右の銘は「子どもには無限の可能性がある」です。私の教職経験は、合わせて30数年になりますが、京都大学の総長 平澤 興先生の生き方や講話に感銘(かんめい)を受け「人には無限の可能性がある」に感化されました。
 私は、教壇(きょうだん)に立つ時も、学生や保護者と話をする時も、常に「子どもには、無限の可能性がある」という信念で授業や講話をして参りました。もちろん教育は、家庭教育が第一ですが、学校での学習で、よくできる子、できない子などと言っています。でも、子どもには隠(かく)れている無限の可能性があるのです。成績の悪い子どもが優れた人になった例はいくつもあります。
 天才は汗(あせ)だ、と言いますが、学習も遅い、速いはあっても、必ずできるという信念のもとにいつも子どもと接しています。教育は、非常に難しい仕事ですが、教える側からすると、いかに上手にほめるか、自主性をどう伸(の)ばすかなのです。そして、欠点を指摘(してき)するよりも、いかに長所を伸ばしてやるかです。私は、このような目線で子どもや学生、保護者に接してきたつもりです。

▷最後に、「座右の銘」は、苦しいときや悲しいとき、泣きたいときや勇気がいるときなどに、励ましたり背中を押したりしてくれる言葉なのです。個人的には、一つだけに限定せず、また時代の変化によっても変えてもよいとさえ、私は思っています。
 つまり、自分自身が前向きに生きるための言葉なのです。