町田市社会福祉協議会 ここなび

2021年09月

「一歩ずつでも、ゆっくりでも動いてみよう」

きみどり相談員

あなたはどんな時に生きづらさを感じますか。
私は生きづらさについて考える時、「孤独」や「寂しい」という言葉を思い出します。

私の学生時代にこんな出来事がありました。
先生から学級委員長をやってほしいとお願いされ、気づけば3年間委員長を務めました。
人と人との間に入る調整役が時に重荷に感じました。どうして自分だけが、がまんして委員長という立場をしなければならないのか、先生は私の悩みなんてわかってくれない、、、と思いながらも、自分なりに頑張って3年間こなした記憶があります。1年間の中で文化祭や運動会など、特に大きなイベントがある前後には緊張感が高く、悩みをひとりで抱えてしまい、気が重く孤独感を感じることも多々ありました。
そんな自分に言ってあげたい。一言、先生に来年は違う人にお願いできないかと相談してみたり、どうしたらうまくクラスをまとめることができるのか助言を求めてはどうだろうと。たぶん学生時代の私は「相談をして先生にどのように思われるか分からないからはずかしい、きちんと仕事ができない人だと思われたくない」と思い込み、相談してみることは頭に思い浮かぶことなく、ただ先生が理解してくれないことをひとり心の中でなげいていたように思います。しかし自分の気持ちを伝える努力をしていないのですから、理解してもらえないのも当たり前だと今なら分かります。

人に助けを求めることは決して悪いことではありません、むしろ自分の考えや状況を相手に理解してもらうためには必要なことだと思います。そこに気づかず「自分は孤独である」と自分で思い込んでしまっているということもあるのではないでしょうか。
人からどう思われるか、理解してもらえるかと考える前に勇気を持って一歩踏み出してみる。もし理解してもらえなかったとしても、今できる精一杯のことはやってみたと自分自身にまず拍手をし、自分を認め、自分が心地よく過ごせるための方法はないか考えてみる。このような小さなトライアンドエラーを繰り返していくことで何か見えてくることがあると思います。

最近読んだ本の中で強く心に残った言葉に出会った本を最後に2つ紹介したいと思います。
1冊目は『小さないじわるを消すだけで』(幻冬舎、よしもとばなな/ダライ・ラマ14世共著)という本の中でのよしもとさんの言葉です。

―「みなさんの中で、小さくなにかが変わったら、この上ない喜びであります。(中略)私もそのために、毎日、くじけずにこの世の中に参加していきます。(中略)だれもが生きにくく、だれもが孤独を感じています。だからこそ、自分を知り、他者を思いやり、ただ生き抜くことで、人生を楽しみ、全うできることを願います。そうしていきましょう。」―

2冊目は『自分の運命に楯(たて)を突け』(青春出版社)より、本の著者であり芸術家である岡本太郎さんの言葉です。

―「なにかをやろうとするとき、人がそれをどう思うかを考えて不安になり、なかなか思うように実行できない。人の目が気になってしかたがない。でもそれは人の目じゃないよ。(中略)キミが人の目と思っているのは自分の”目”なんだ。」
「もっと平気で自分自身と対決するんだ。こんなに弱い、ならば弱いまま、ありのままで進めば、逆に勇気が出てくるじゃないか。」―