社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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Q332 困りごとを抱えた後輩にしてあげられる事を知りたいです。

私は中学3年生でもう部活を引退したのですが、部活のある後輩(以下Aくん)のことが心配です。Aくんは、困りごとを抱えています。話し合い中に関係ない話をしてしまったり、黙ってどこかへ行ってしまったり、部活で使う資料を上手く読めなかったりします。              それだけならいいのですが、彼は弟にひどいことをした話や皆が知らない(部活にも関係ない)話を、自慢気(じまんげ)に話し続けます。私も皆も部活を進めるために話を途中で区切ったり、反応に困るときは軽く流したりしているのですが、その時の寂しそうな反応を見ると申し訳なくなります。着眼点が面白くすてきな意見もたくさん話してくれるし、なにより部活が大好きな子なのでなんとかAくんの特性を生かしたいのですが、Aくんの話にうんざりした後輩たちが全ての発言に対して否定的になってしまって困っています。                      後輩たちに何もしてあげられないまま引退してしまって、心配で申し訳ないです。受験が終わってからでも、何か後輩たちをサポートしてあげられないでしょうか。こんなに気にしてしまう私は過保護(かほご)なのでしょうか。

回答

ここなびに相談してくれてありがとう。困りごとを抱えた後輩にしてあげられることを知りたいんだね。後輩思いの先輩がいる部活は、とてもすてきな部活ですね。Aくんが困りごとを抱えているのであれば、Aくんがいきいきと部活を楽しめることが出来るように、助ける人が必要です。部活の先生や保健室の先生、スクールカウンセラーに、Aくんのことを相談したことはありますか?

もし、Aくんにとって、今は部活の話をする時なのか、自由に話して良い時なのか、いわゆる、空気みたいなものが、わかりづらいのであれば、司会する人が、「これから、部活について話し合います。テーマは○○についてです。何時から何時まで話し合います」など、みんなにとっても、分かりやすく伝えたらいかがでしょうか。

着眼点が面白く、すてきな意見を沢山話してくれるAくんの特性が十分に生かされることを、私も願っています。

回答

相談してくれてありがとう。あなたが真剣(しんけん)に部活や後輩のことを思う気持ちが伝わってきます。後輩のAくんにあなたが感じている違和感を伝えたことはありますか。あなたはAくんの困るところだけでなく、良いところもきちんと認めているということが伝わってきます。あなたが何か具体的な行動を起こしたいということであれば、Aくんが良いところを伝えたうえで、彼の良いところを生かせるように、また部活の仲間とうまく関係を築(きず)いていくための提案をAくんに直接伝えてみるのも良いでしょう。そのときは「みんながあなたのことをこのように思っているから変わったほうがいい」というよりも、あくまでも「私はあなたについて、このように感じている」という伝え方にすることで、よりシンプルにあなたの気持ちが伝わりやすくなるでしょう。

またこれから部活を運営していくのはAくんや後輩たちでしょうから、彼らに任せるというのもひとつでしょう。そんなときは後輩たちに「何か困ったことがあったらいつでも相談にのるよ」というあなたの立場を示していれば、きっと後輩たちもどうしても自分たちで解決できない問題に直面したときはあなたに相談することができるでしょう。 Aくんが変わるかどうかはAくん次第ですし、後輩のみなさんが仲間であるAくんとどのように向き合っていくかも彼ら次第だと思います。自分が後輩のためにできること(したいこと)、これから部活を担っていく後輩たちに任せること、2つのバランスを取りながら見守っていけるとよいですね。

回答

部活の後輩であるAくんや、周りの部員たちのために相談してくれて本当にありがとうございます。きっと部活で、誰に対しても配慮(はいりょ)ができ、信頼の厚い先輩なのでしょう。Aくんに対して、「部員が困っている」ではなく「Aくんが困りごとを抱えている」という視点で見ることができる先輩がいることは、Aくんにとって本当によかったと思います。何もしてあげられていない、過保護(かほご)だなんてことはありません。今までの話し合いでのフォローも、今こうして相談してくれていることも、部活やAくんを含めた後輩たちへのサポートになっていると思います。そのうえでこれからもできるサポートとしては、Aくんや後輩たちの話をじっくり聞く、ということがあるでしょう。Aくんが劇的に変化したり、後輩たちがすごく上手にAくんに接することができるのを目指すのではなく、話を聞く。その中で、あなたがさりげなくしてきた部活の話し合いを進める方法を伝えたり、Aくんのよいところを生かしながら部活が円滑に進む方法が見つかったり、ということにつながるのではないでしょうか。Aくんの発言に対して否定的になってしまっている後輩たちも、すてきな先輩に話を聞いてもらうことで心に余裕が出てくると思います。「多様性」という言葉、この大切な言葉をしっかり理解しているあなたのいた部活です。きっとうまく進みます。受験、頑張ってくださいね。応援しています。

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