悪い歯並びが気になってしまいます。
出っ歯、ガタガタ、開咬(かいこう:上下の歯が正しく重ならず、一方の歯列がもう一方の歯列よりも前方に突出している状態)なので、笑いたくありません。特に歯について悪口を言われたことはないのですが、憧れの有名人の笑顔を見て「私と歯の形が違う」と気づいたのが始まりでした。
歯列矯正を勧める歯科の記事を見れば(当たり前ですが)歯並びが良い方が良いと言います。それは全然良いのですが、世界のデータを用いて歯並びが悪いと印象がよくないと書いていたりするので、より自分に幻滅します(よくよく考えれば自分で傷つきに行っているようなものですが…)。
憧れの人はみんな歯並びがいいのに、とか家族はみんな歯並びがいいのに、とか思えば思うほど無性にイライラして自分が嫌いになります。それに加えて、家族にこの悩みを話しても理解してもらえず、共感してももらえず、話すたびに喧嘩になるか、はぐらかされるかです。高校生ですが、バイトは簡単にはできず、親に甘えて矯正を始めることも諦めています。なのであと二、三年、この歯並びで我慢する方法、気持ちの持ち方を教えていただきたいです。
回答
ここなびに相談してくれてありがとう。
ご自分の歯並びが悪いことを気にされているとのこと。憧れの有名人はみんな歯並びが良いのに自分の歯は何でこうなんだろう、と自分を卑下(ひげ:自分を人より劣った者として扱うこと)してしまう気持ちわかります。気になるとそればかり考えてしまいイライラしてしまうのですよね。相談員の私も学生時代にそれなりに自分の身体の悩みがあったのであなたの気持ちが理解できます。そして、大人から「そんなこと気にしないで大丈夫よ」と流されるように言われることをあなたが望んでいないこともわかります。
歯並びにかかわらず、容姿、体形、髪質等持って生まれたからだの特性は簡単に変えることができないから厄介ですね。今は美容整形が気軽にできる時代になったことも事実ですが、やはり歯科矯正を高校生がするには保護者の承諾や金銭面の問題があってなかなかチャレンジできないのが現実です。それはあなた自身もわかっているようですね。
それでは今のあなたに何ができるか?
歯が見えないような笑い方を工夫する。手を添えてみる等。
メイクで他の部分を強調してみる。
とかでしょうか。
日常生活に目を向けると、そんなに歯並びが良くて誰が見てもあこがれるような完璧な「顔」を持っている人ばかりじゃないことに気が付くと思います。あなたの歯並びも自分で気にするほどのことではないかもしれません。(悪口を言われたわけではないのですものね)
周りの人を見てみるとそれぞれに素敵な部分が違っていて、自分の素敵な部分と引け目を感じる部分とを合わせ持ちながらうまく付き合っているように感じます。あなたにも必ず素敵なところがあるはずです。素敵な部分で引け目を感じるところをカバーしながら今の自分ができることを少しずつやっていくのが良いと思います。
そして何よりもあなたが悩んでいることを共有してくれる人を見つけましょう。ご家族が共有してくれるといいのですが、ご家族はあなたの今のままがあなたらしくて良いと思っているのかもしれません。友人でも彼氏でもあなたのありのまま(外見や心の中すべて)を受け入れてくれる人がいれば自分の素の姿を出すことができ、前向きな気持ちで生活できるのではないでしょうか。
歯科矯正の相談ができるまでの間、マイナスな面にばかり注目するのではなくプラス思考で行きましょう!