社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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Q5-620 物語作ることをやめてしまったら、自分には、何の取り柄も個性もなくなってしまうんじゃないかって不安です。

私は物語を書くことが好きで、得意なことかもしれないなと思っています。小4の頃、長編小説を書いていたこともあります。だけど、いまは行き詰まっていて、だんだん不安になってきました。 私は、既存作品のアナザーストーリーを考えることに、中1の頃からハマっていました。うぬぼれてる訳ではないんですけど、それで、自分をちょっとモチーフにしたキャラを適当に考え、「もしも自分が、こんな状況だったら」と思考することも兼ねて、やっています。いわゆるパロディです。でも、既存作品のストーリーを、アレンジするってなかなか出来なくて、ひょっとして、才能ないんじゃと思ってきます。それに、前述で「うぬぼれてるんじゃない」とか、「モチーフにしただけ」とか言ってるくせに、なんか、自分をモデルにしたキャラとか、なんとなく気持ちが悪くなってきて、なんかもう、最近は楽しくなくなっています。だったらやめればいいとは思うんですが、2年前からやってることを今更やめたくなくて、諦めちゃったらもったいないも思ってしまいます。それに、物語作ることをやめてしまったら、自分には、何の取り柄も個性もなくなってしまうんじゃないかって不安です。他に夢中になれることを見つければ済む話かもしれませんが、今は、今夢中になってることだけ見ていたいので…。勉強とかは、ちゃんとやっていますが、このことは、考えない日がないです。アナザーストーリーが納得する形に完成すれば、何もかもスッキリするし、自分に自信も持てるようになるとは確信してます。こんなこと、悩む程のことではないかもしれませんが、聞いていただけたらホントに嬉しいです。

回答

ここなびへ気持ちを打ち明けてくれてありがとう。

文章を書くことが好きなんだけど、年数を重ねるにつれて、いろんなことを考え始めて書くことに不安を感じているということですね。どんなことでも行き詰まることはあって、そんな時はこれからどうしたら良いか考え込んでしまいますね

小4の頃に書いた長編小説は読み返したことありますか?きっとその時の気持ちや捉えかた、日常生活までもがまざまざと浮かんでくることでしょう。アナザーストーリーにしても、自分をモデルにしたキャラを登場させた内容についても同じです。客観的に読み返した時、それをどう感じたか・・が今後のヒントになるような気がします。読み手としても気づきを意識するようになったと言うことでしょう。

というのも私も書いていたからです。ノート何十冊分もありますよ。イメージした世界で自由に遊ぶことや表現することが出来たから、楽しくて発散できたし、満たされていました。作品は自分の分身のように大切に思っていました。それなのに、書いた当時の自分と今の自分にギャップを感じ始めて葛藤しはじめたんです。あなたと同じ中学生でした。そういう葛藤がある中では、イメージがわかない、場面ごとに躊躇する表現が多くなって中々書き進められない。それに加えて、この気持ちをもっと的確な言葉で表現したいとか、登場するキャラ同士がぶつかるリアルさや関係性などを言葉で表現することに力不足を感じ、知らないことやわからないことに押しつぶされそうになりました。その後、友人にもっと書ける人が現れ、言葉とは違う世界で表現する面白さを知ることになって書くことから遠ざかりました。

「書けること」、「言葉で表現できること」はあなたの強みだと思いますよ。アイデンティティーのひとつといっても良いですよね。創造性や論理的な思考を持っていることも外せません。パロディーとあるけど、はじめはみんな真似することから入るのではないかな。とても素敵な楽しみを持っていることに自信を持って大切にしてください。今後、才能として磨きをかけるなら、書き手として、何が必要か、何が欠けているかが見えてくると良いですね。取り柄というのはいつも傍にあるわけではないと思っています。自分で意識しなくても人から教えられることもあるし、これから広く好奇心を持って過ごしているうちに自然に取り柄として生まれることもあるでしょう。あなたと一緒にキャラクターたちも日々無意識に成長していて心が動き続けている様子を想像しています。完成させるにはまだしばらく時間が必要かもしれません。

あなたの気持ちに応えることが出来たか心配ですが、精一杯書いてみました。

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