「おもしろがって友達のAくんをいじってたけど、Aくんに『いじめないで!』と言われてしまった…
僕はいじめてるつもりじゃなかった。」
回答
「いじめ」と「いじり」の違(ちが)いはすごく難しい問題だよね。
いじめ、といじりは紙一重(かみひとえ)で、ほぼ違いのないものなのかもしれないね。
君がAくんをいじることで、それを見た周りの他の友達が笑ったり、盛(も)り上がったりすることがあると思う、そうすると、どんどんエスカレートしてしまうよね。
こんな風に「ちょっとおもしろがっていじった」つもりでも、Aくんは「嫌だ」と感じていて、気づかないうちに「いじり」から、「いじめ」に発展(はってん)してしまったのかもね。
そもそもね、「いじる」→それを見たまわりのみんなが笑う→もっといじる、ていうことが成立(せいりつ)するのってテレビの中だけなんだ。
テレビの中の人たちのやっていることを真似(まね)することは、大人であっても、「いじめ」に気づけなくなるような危険(きけん)なことなんだ。
仲間内(なかまうち)の「ノリ」や雰囲気(ふんいき)というものがあって、Aくんをいじるのをやめることや、Aくんに謝(あやま)ることは、すごくしづらいかもしれない。かっこ悪いからしたくないかもしれない。
だけど、そんな「ノリ」から一歩引いて、かっこ悪いこともして、
Aくんの気持ちになって謝ることは、君の心の成長(せいちょう)になるよ。