社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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『 震災 』-「地震日頃の備え」

ここなびを見てくれている方で、東日本大震災(だいしんさい)で被害(ひがい)に遭(あ)われた皆(みな)さまに心よりお見舞(みま)い申し上げ、1日も早い復旧(ふっきゅう)・復興(ふっこう)と皆さまのご健康をお祈(いの)りしています。

今年度のここなびの特集は、『震災』を大きなテーマとしてそれに関係する内容でお伝えする予定です。

まず、今回は「地震日頃の備え」をお伝えします。また、ここなび相談員の「我が家の地震への備え」もご紹介しますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね!

学校で「あっ! 地震だ その時どうする? 」

地震は、始めは小さなカタカタとしたゆれ(初期微動)で、すぐにユサユサとした大きなゆれ(主要動)になります。初期微動の続く時間が震源までの距離に関係します。初期微動から主要動までの時間は大変短いので、この間に適切な行動をとる事が大切です。地震の際の行動については、日頃から避難訓練を通して学んでいると思うので、基本的なことがらについて確認しておくことにしましょう。

皆さんも日常生活の中で「思いやり」とか「思いやりの心」という言葉を耳にすることがよくあると思いますが、その意味を言葉で説明するのはなかなか難しいものです。日常的な言葉でわかりやすく言えば、「思いやり」とは「相手の立場に立って考え相手の気持ちを大事にして行動する」ということなのだと思います。

授業中の時には・・・

教室には、先生がいるので先生の指示にしたがいましょう。
基本的な行動としては、机の下に体をかくして机の脚をしっかりにぎる。
天井から蛍光灯等が落ちてきたり、室内の物品(棚や本等)が倒れてきたり、落ちてきたりすることもあります。地震のゆれがおさまるまでは、机の下から頭や顔を出したり立ちあがったりしない。強いゆれは、数分以内でおさまるので、この間は声を出したり、悲鳴を上げたりしないことが大切です。

校庭や体育館等では・・・

教室には、先生がいるので先生の指示にしたがいましょう。
基本的な行動としては、机の下に体をかくして机の脚をしっかりにぎる。
天井から蛍光灯等が落ちてきたり、室内の物品(棚や本等)が倒れてきたり、落ちてきたりすることもあります。地震のゆれがおさまるまでは、机の下から頭や顔を出したり立ちあがったりしない。強いゆれは、数分以内でおさまるので、この間は声を出したり、悲鳴を上げたりしないことが大切です。

通学路では・・・

電柱、住宅の門柱や塀(へい)、商店等の大きなガラスなど危険物が沢山あるので、これらの近くを避け、ゆれがおさまるまでしゃがんでいましょう。
家に帰る時は道路の様子に気をつけ、特に切れたり垂れ下っている電線には絶対にさわらないようにしましょう。

 家の人と『もし、登下校の途中で大地震にあった場合はどうするか?』について話し合ったり、『通学路で危険と思われる場所』を一緒に調べておくことも大切ですね。

約 束!!
学校で地震があった時には、必ず先生の指示に従って落ち着いて行動しましょう。自分勝手な行動をする事は大変危険ですのでやめましょう。

「家での地震対策は、これ!」

「あっ、地震だ!」 想像してみて下さい。
その時に、「怖い」と思う出来事を考えてみましょう。「物が落ちる・飛んでくる・壊れる。」そして、どこかに「閉じ込められる。」それから、家族が外出している時、または自分が外にいる時、「どうすればいいのか」などが、思い浮かぶかと思います。

次に考えることは、その対策ですね。
部屋の中を見渡して、テレビやタンスなどの上、台所では冷蔵庫や食器棚などの上に何か物が積まれていませんか? また、壊れやすい物はありませんか?
例えば、窓ガラスや食器棚のように大きなガラスが付いている物や大きな額縁は、ガラスか、プラスチックなのかもチェックしてみましょう。
そして、物が高積みされている部屋・ガラスなどが多くある部屋、ごちゃごちゃと物が散乱している部屋、これらの部屋は危険なので日頃の対策を考えましょう。

「我が家の対策」

① 整理整頓をする

歩く時に何かを踏みつけていませんか? 足の踏み場がないほど物が散乱していると、ケガをしてしまうかも知れません。物を踏まなくとも歩けるようにしましょう。
また、「どこに、何がある。」かわかるように物には置き場所を決めておきましょう。

② 物は高積みをしない

物が飛んできたり落ちてきたりするのを避けるためにも、日頃から物は高く積まないようにしましょう。

③ 大きなガラスや壊れやすい陶器などのチェックをする

窓や食器棚などのガラスが壊れると辺りに破片が飛び散り、その破片を踏んでしまったらケガをしてしまいます。対策の1つとして、ガラスに張る「フイルム」があります。種類もいろいろあって、部屋の中の日焼けを防ぐ事や防犯にも役立ちます。この対策はとても大切なので、家族みんなで考えてみるのはいかがでしょうか?
また、壊れやすい花瓶や置物などは高い場所に置かずに、できるだけ低い場所に置きましょう。食器などは引き出しのような場所に収納するなど方法がありますので参考にしてくださいね。
「我が家の対策」として家族みんなで話し合ってみるのはいかがでしょうか。

上記の3点を実行している我が家は2階建ての一軒家です
 2階に居ると逃げ場を失うのでその対策に、まず、全員が1階のリビングに集まります。
そして、1人は愛犬に首輪とリードを着用し、1人は窓と玄関ドアを開けて、いつでも外へ飛び出せる準備をします。

もしも、お風呂に入っていたら素早く洋服を着る。トイレや自分の部屋にいたら、まず、扉を開け逃げ道を確保する。台所で料理を作っていたら、素早く火を止めて、包丁は飛び出さない場所へ収納する。
 地震がおさまり落ち着いたら、部屋の中を見渡して、物が転がっていないか、壊れた物はないかのチェックをします。物が転がっていたり壊れた物があったりしたら、今後の対策を家族で話し合ってみましょう。

「家族がバラバラに外出をしている時に地震がおきたら」

 不安になりパニックになるかも知れません。そんな時には、状況を確認するためにも、冷静に周りを見渡して耳を澄ませてみましょう。何か情報を得ることができるかも知れません。

次は、家族への連絡方法を考えましょう。携帯電話を持っている人はメールをしてみましょう。携帯電話がない人は公衆電話を探しましょう。なかなか家族への連絡が取れない時もありますが、あせらず冷静にそして、根気強く連絡をとることが大切です。

外出をしている時は、「危険」なものが沢山あります。それは、物だったり、人だったり、予想もしていない出来事に出遭ってしまうかも知れませんね。

そのためにも日頃から家族との話し合いの場で、様々な場面を考えて話し合ってみませんか、例えば、お店の中にいたら、駅のホームにいたら、電車が動かなかったら、家族と連絡がとれなかったら・・・などなど。

我が家の家族会議では、「どんなことがあっても家に戻る」と、訴えた父親。
その理由は、帰る場所は家だからと言う。そんな我が家のルールは1つなのです。

ぜひ、皆さんの家庭でも、家族会議を開いて、いざという場面を想定しながら、話し合う事をお勧めします。それは、家族全員が安全で無事に避難できることをしめします。

「ちょっと 知っちゃおう 地震のメカニズム」

「地震列島日本」

2011年3月11日、マグニチュード(M)9.0の大地震が発生し東日本を襲いました。我が国では、今まで十勝沖地震(M8.0 2003.9.26)、兵庫県南部地震・阪神淡路大震災(M7.3 1995.1.17)、鳥取県西部地震(M7.3 2000.10.6)、北海道釧路沖地震(M7.1 2004.11.28)、福岡県西方沖地震(M7.0 2005.3.20)、新潟県中越地震(M6.8 2004.10.23)など、大きな地震が起きましたよね。また、これから起きると思われる地震として関東地震、直下地震、東海地震、東南海・南海地震など考えられます。

地震発生のメカニズムについて

地球は、十数枚の「プレート」と呼ばれる岩盤におおわれています。下の図のように、日本周辺のプレートの動きが、地震や火山活動の原因だと考えられています。プレートとプレートの境目のちょうど真上にある日本は、世界でも有数の地震国なのです。

地震が起こるとゆれますよね。そのゆれの大きさを「震度」で表します。震度は、0から7までの10段階(ただし、5と6は、強(+)弱(-)の2種類)で示されています。また、地震そのものの規模・大きさは、「M:マグニチュード」で表されます。関東大地震(関東大震災の原因地震)はM7.9、兵庫県南部地震(阪神淡路大震災の原因地震)はM7.3でした。マグニチュードの数字が1増えると、その地層のエネルギーが32倍になるそうです。

大きな地震が起きた後、その近くで起きる小さな地震を「余震」といいます。余震の回数は時間が経つほど減っていきますが、ときどき大きな余震が起きることもあります。さらに、ゆれがおさまった後に起きる津波や土砂崩れ、火事など二次災害は被害をさらに大きくする可能性もあります。

私達の住む東京を含む南関東地域は、日本の中でも特に地震の多い地域として知られています。この地域の直下でプレートが互いに接しあい、地震が発生しやすい構造となっています。次に、東京に被害を及ぼすと考えられる地震をご紹介します。まず、下の図①②③のように発生する海溝型(かいこうがた)地震、もう一つは直下型地震です。直下型地震の特徴は、海溝型地震に比べて規模が小さく、また被害範囲も20~30km程度と予想されています。しかし、震源が浅い場合は大きな被害をもたらすことになります。また、この型の地震は予知することは、ほとんどできません。

これから、テレビなどで地震関係の情報が流れたら関心をもって見てくださいね。

※図は、文部科学省及び、東京都の「防災の知識」より引用

乗り物の中での思いやり

 つくし

  1.  緊急避難用のリュックサックに、食料・飲料水、懐中電灯・電池、ビニール袋、携帯ラジオ、救急キット、ウェットティッシュ、ライターなど入れて階段の下に置いています。
  2.  家族が集合する場所を決めています。決められた公園から小学校へ。そして、自治会の避難場所へ集合する。
  3.  地震が起きた時本棚やタンスなどがどう倒れるか考え、ベッドや布団の位置を変えたり、頭を直撃する危険物がないかチェック。また、家具の転倒防止など行っています。

 あすなろ

  1.  家具の転倒防止を行っています。
  2.  食料等を日頃から、多めに購入しておく程度で特に地震を意識した準備はしていないですね。
  3.  飲料水等は、2ℓのペットボトルを一人2本と水道水20ℓを用意しています。
  4.  その他には、現金・ラジオ・部屋ごとに懐中電灯・台所に消火器を置いています。

今、準備しようか考えている物は、長期保存可能な備蓄食料、カセットボンベ、乾電池、ポリタンク(20ℓ水用)、簡易トイレ、石油ストーブ、非常用持出しセットなどです。

 ねむのき

  1.   緊急持ち出し用袋(大きな災害がおこった時に緊急避難した家族二人が最低3日程度生存でき、その後は公の援助を受けられるだろうと想定して)を用意しています。
     中には、懐中電灯、乾電池式ラジオ(手回し発電機付き)、電池式ランタン、乾電池、ローソク、マッチ、手袋、飲料水3ℓ、乾パン、缶詰パン、インスタント・ラーメン、無洗米2㎏、携帯コンロと調理器具、ナイフ、家族との待ち合わせ場所や連絡のメモ、健康保険証・運転免許・預金通帳のコピー、タオルや洗面具類、カッパ(防寒衣にも使える物)、ビニールの袋、軍手、ティッシュペーパー、油性ペン、筆記具とポストイットなどです。食糧品類については、半年ごとに交換しています。
  2.  家屋内の対策として、タンス・本棚・食器棚には転倒防止の為に金具で壁に固定をしています。観音開きがある家具には開き防止器具の取り付け、テレビにも転倒防止用器具の取り付けを行っています。
     今、本棚の中の本が飛び出さないように対策をとらねばと考えています。

 ひまわり

  1.  背丈の高い食器棚やガラスケースには転倒防止の金具を取り付けています。そのおかげで今回の東日本大震災では飾り皿なども全く被害が出ませんでした。
  2.  2?のペットボトルを一人5本として、家族の人数分を用意しています。
  3.  家族各自用に震災リュックサックを用意しています。中には、懐中電灯、電池、手動式ラジオ、簡易トイレ。防寒ビニールシート、乾パン、軍手、救急用品などを入れています。
  4.  その他には、防災ヘルメットや洗面用具、着替え等々。更にはカセットコンロやインスタント食品等々・・・も追加して用意しています。

今までは、3日分の水と食料があれば4日目には救援が来てくれると聞いて用意をしていましたが、今回の地震を受けそれは難しいことを感じ、一週間分の水と食料の確保を心がけなくてはと思っています。また、携帯電話が長期間使えなかったので、家族との安否確認の方法を検討しなければいけないと考えています。

みなさん、ここなび相談員さんの『我が家の地震への備え』いかがでしたか?

『私の家と同じ物を用意しているここなび相談員さんがいるんだ。』、『私の家の家具は、壁に固定されているっけ?確認しなくっちゃ!!』『やっぱり、もう少し水や食料を増やしたほうがいいんだ!』と思ってくれた方もいるかな?

これは参考にしてもらえるといいなと思っています。みなさんそれぞれに住んでる場所や家族構成など違うので、ぜひ、家族の方と話しをして欲しいと思います。

最後に一言 『備えあれば憂(うれ)いなし』 ※注1

※注1『備えあれば憂(うれ)いなし』:常日頃から準備をしっかりしていれば、突然なにかがあっても心配することがないこと。