社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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Q355 高校生になってからもう学校に行くのが嫌になりました

高校生になってからもう学校に行くのが嫌になりました。
望んで入った学校なので、身から出た錆なのは知っています。
高校の宿題やテストが山ほどあるし、たとえ体調不良でも休ませてはくれません。疲れてきたのか、最近は忘れ物ばかりしています。本当に嫌です。ヘマばかりしています。高校は中学の時よりだいぶ不親切です(テスト範囲をギリギリまで出さない、終わらせない)。むかつきます。テストでも順位が学年で下から15番目でした。成績も悲惨で現在落ちこぼれ中です。どうせ大学は高校の勉強も追いついていないから入れないし、投稿程度で根を上げているから多分社会に出て行ってもやっていけません。夜も課題やらテスト勉強やらで寝れません。おかげで体調を崩し、健康とは言えない状態でよろよろしています。食欲も無くなりました。食べないと死ぬから食べているようなものです。もちろん休みなんてないです。部活も望んで入ってすごく楽しいけれどやめないとやっていけなさそうです。辛いです。夏休みの宿題もハイレベルなものが膨大な量でやってきます。もう限界です。次から次へと追いつけません。これからの人生もこんなんじゃ生きてけなさそうです。大人になるということはこういうことなのかもしれませんが、自分の時間が取れず、自分が何なのか、分からなくなってきました。誰のために、何のために頑張っているのかもわかりません。親は現実から逃げるなと言います。逃げれるものなら私も逃げたいです。死んだらいけないのも知っています。でも学校だから逃げられません。もう死にたいです。逃げたいです。死ぬしか逃げ道がないんです。

回答

ここなびに思いを打ち明けてくれてありがとう。

望んで入学を果たせた学校生活に疲労困憊(ひろうこんぱい:ひどく疲れ苦しむこと)な毎日なのですね。意識が高く、責任感もあって頑張り屋さんのあなた。それでもたくさんの事柄が次々と押し寄せてきてどれもこれも成果が出るどころか心身ともに疲れ切って八方塞がり(はっぽうふさがり:とるべき手段がなくなり途方に暮れること)の様子がうかがえます。苦しいですね。頑張って取り組んできたからこそ苦しいのでしょう。誰に聞いても辛く苦しい時は休息が一番でしょう。再度ご家庭で訴えてみてください。ここなびから休息とは別にあなたが少しでも前を向けるよう整理しながら、3つのことについて答えたいと思います。

大人になって社会に出ること、調整する力、評価について、と言う3つのことです。

確かに、社会に出て自立の道を歩んでいくとすれば、少しの体調不良でも仕事をしなくてはならないでしょうし、山ほどこなさなければならない仕事を落ち度なくしなくてはならず、言い訳が効きません。報酬を得てあなたに求められる社会生活は厳しいものと言えますね。けれど明日社会に出るわけではありません。今はその練習をしているのではないでしょうか。学校や家庭は良い練習場だと思います。あくまで練習場なので失敗したり、やり直したり、サボったりしても良いのです。現在の膨大な課題をクリア出来て、成果を得られたからといって大人になれるわけでもありません。与えられるものではなくて、自分で出来得る選択をする意識と事柄に責任を持とうとする気持ちが始まりではないでしょうか。そのためには、がむしゃらな気持ちや行動だけでは通じないものもあるのです。

調整する力について

ずっとONの生活を続けていると、追い込まれる、追いつめられる、やらされ感、疲労感等々、悪循環の連鎖(あくじゅんかんのれんさ:何かが悪い状態になり、その結果がさらに新たな悪い状態を生み出し、この流れが続くこと)が体にも心にも大きな影響を及ぼします。ここまでやったら・・と何か自分にご褒美を出してガス抜きをする、多少のリスクは承知の上で、今日はサボってもいいかな、これは明日に回しても良いかな、とある程度割り切ることができる等々、やることリストを吟味(ぎんみ:詳しく念入りに調べること)できる力も必要に思います。良い意味で、いい加減さがそのうち見えてくるようになるはずです。気の抜き方を学ぶことと共に、自分の中でなんとなくでも良い方向に調整しながら積み重ねていくと見えてくる世界も違います。また、部活動が楽しいとあるので大切にしてほしいです。やめようとする理由は時間ですか?体力ですか?質的なことですか?両立が難しいと言われるのが常ですが、ヒトとして楽しみを見出す力は一生の宝物です。

評価について。

テスト評価はあなたの一部分の狭い評価であることを忘れて欲しくないのです。中学時代は成果が形になって現れていたのかもしれませんがこれも単なる一部分の評価です。自分は何に興味があって何が楽しいと思えるのかずっと考え続けてみてください。誰でもとかく自分のこととなると視野が狭くなりがちです。出来るだけ広く周りを見てください。すぐに実現しようとせず、心をのぞく時間を大切に、自分というものを見失わないでいて欲しいのです。自分の可能性を周りからの評価に任せるだけでなく良き理解者になってください。進学の方法も最近は様々ですよね。通信制高校からの進学、AO入試、一般、指定校推薦等々・・どんな評価を進学先から求められるのでしょう。学校の勉強と受験勉強は違うところもあるようですよ。自分にとって何が必要か、大切か、

学歴信仰(がくれきしんこう:学歴を過大に評価すること)に惑わされず、確かなあなた自身の歩みを重ねていけるようここなびは応援しています。


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