私は一度、登校拒否になり授業も遅れノートも写せていません。『そんなの友達に見せてもらいなさい』と、母に言われますが、私には友達がいません。嫌われている訳ではないのですが、「人」をあまり好きになれません。
けれども、テストがあるためクラスの中でも、しゃべれる子にノートを見せてもらおうと思っています。でも、なかなか勇気が出ず、言い出せません。友達のいない原因も、自分から行動しないからだとわかっているのですが、その勇気が出ません。なにか、アドバイスがあると、それを目標にがんばります。
回答
相談してくれてありがとう。登校拒否をよく乗り越えられましたね。あなたの自分を見つめる目や前向きな生き方、素晴らしいと思います。
学校を休んで授業が遅れてしまったのですね。すぐにやることは、テスト対策のノートを借りる事ですね。「休んでいたので、ノートを貸してくれない」と困っている気持ちを自己開示し、しゃべれる子にお願いしたらどうでしょう。あなたが困っている、とわかれば友達も心を開いて応えてくれます。他の友達にも声を掛けてくれると思います。あなたの声かけをみんな待っています。ノートを借りたらすぐ視写やコピーをし、翌日には返すようにしましょう。「ありがとう助かったわ」とオーバーなくらいの感謝の言葉や気持ちを忘れずに・・・。
さて、目標は、友達づくりですね。友達が少ない理由は、あなたがおっしゃる通り「人をあまり好きになれない」や「勇気や行動としてでない」からでしょう。頭ではわかっていても、実行は難しいですよね。そこで、アドバイスですが、「少しずつゆっくり心を開いていこう」ということです。「こんな私はダメ」と自分を嫌悪しないことです。むしろ今の自分を大切にすることです。おしゃべりな人、無口の人、面白い人など、いろいろな人がいるから楽しいのです。あなたのことを好きだと感じたとき、あなたも友達になろうと思うでしょう。だから友達をつくるということは、人のことを好きになるということなのです。
もう一つ、「友達の長所を見つけてほめよう」ということです。友達の欠点を見つけて攻め立てるよりも、周りの友達のよいところを見つけ「すてきね、いいわね」とほめることです。そして、クラスや部活の友達にいつも笑顔であいさつをし、親切にするとよいでしょう。肩の力を抜いて、明日から自然体でやってみましょう。自然体で出来るようになるともう難しい壁は乗り越えられて自信につながるでしょう。
あなたに読んでいただきたい本
・ 「きみの友だち」 重松清 新潮社
・ 「南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)」 滝沢馬琴(ばきん) 偕成社
・ 「みにくいシュレック」 ウィリアム・スタイグ/おがわえつこ訳 セーラー出版
・ 「その角を曲がれば」 濱野京子 講談社
・ 「12の贈り物-世界でたったひとりの大切なあなたへ」 シャーリーン・コスタンゾ ポプラ社
・ 「ぼくを探しに」 シェル・シルヴァスタイン/倉橋由美子訳 講談社