私は高校2年生です。 自分の字に自信が持てません。いつも他人から自分の字をどう思われているか気にしながら書いています。丁寧に書くことに集中しすぎて、書く内容を間違えたり遅くなったりします。そのためテストのときなど速く書けません。
中学生の頃から自信を持ってリラックスして書けるよう色々と工夫してきましたが直りません。字だけでなく自分にも自信がなく、常に他人からどう思われているか気にしながら生活しています。自分に自信が持てないことが根本的な問題だと思うのですが、字のことは本当に悩んでいて泣きたくなります。どうしたら自信を持って書けますか。
回答
今、自分の書く字に自信が持てず周囲にどう思われているか、悩んでいるのですね。あなたは、自信が持てない理由について気づいているし、中学生の頃から克服しようと努力した姿に感心しています。
では、どうしたら悩みを解消できるかです。丁寧に書くことと、速く書くことのバランスです。まず、諺(ことわざ)にもありますが「習うより慣れろ」です。学ぶときは、先生に習ったり参考書を読んだりしますが、それだけで上達するものではありません。「手は第二の脳」と言いますから、手やからだに覚えさせ慣れることです。鉛筆を持って何度も何度も繰り返し、繰り返し練習するとすらすらと書けるようになります。また、読書しながら要点をまとめてみるのも効果的です。やがて、コツが身につきリラックスして書けるようになります。よく日記をつける人は、感情が豊かで物の見方や考え方が育つと言われます。あなたも、日常生活の中で日記をつけたりノートを利用したりしたらどうでしょう。
次に、テスト対策です。丁寧に書くことに集中しすぎて内容を間違え、遅くなることですね。硬筆(こうひつ)習字では、「正しい文字を目的や必要に応じて、読みやすく、また、適切な速さで書く」とあります。あなたは、これを忠実に守っていますね。でも、学校のテストや入試などでは、正確さと速さが求められます。正確さとは、自分の意図が、採点者に分かるように書けば良いのです。そこで、書くことの生活化と単元の予習、復習をしっかりやり、ゆとりを持ってテストにのぞむと「自信」がつき、速く書けるようになるでしょう。
友達からどう見られているかは、思春期のみなさんが持つ悩みです。誰にでも得意なこと、不得手(ふえて)なことがあります。ありのままの自分を大切にしてほしいのです。字の上達も大事ですが、あなたの好きなこと得意なことで、あなたらしさ、つまり、個性を出すことも自信になると思います。