自傷のことで悩(なや)んでいます。学校もとても楽しいし、家庭も何の悩みもありません。だけど、ときどき原因の分からない不安に襲(おそ)われます。そういう時に傷をつけると自分が強くなったような気がします。自傷をやめてしまったら自分が不安に押し潰(つぶ)されてしまう気がして怖くなります。養護教諭(きょうゆ)やスクールカウンセラーさんには相談していますが、家族には知られないようにしています。将来のことを考えると傷跡(きずあと)も残ってしまうのでやめなくてはいけないと分かっていますが、我慢できずにやってしまいます。
回答
原因の分からない不安感は思春期によくあることのようです。学生のみなさんは自分で自分の将来のための道を選ぶという大きな決断をしなければなりません。環境(かんきょう)や周りの人が変わっていく中、気付かずにストレスが溜(た)まってしまっているのかも。
先生に相談したこと、そしてここにメールをしたこと、その勇気はきっとあなたの強さです。「やめなきゃいけないこと」「いけないこと」と分かっている、一生懸命(いっしょうけんめい)たたかう強さのある人だと思います。自傷行為をやめるきっかけとして、不安感を吹(ふ)き飛ばせるような何か夢中になれるものを見つけてみるといいかもしれません。
あなたのように、漠然(ばくぜん)とした不安感に悩む子どもたちが通う「思春期外来」というものがあります。思春期特有の心の悩み、不登校、イジメ、拒食(きょしょく)・過食、自傷、家庭内暴力等を聞いてくれる病院です。家族の協力が必要かもしれませんが、こういった病院を活用するのも一つの手です。良かったら調べてみてください。