~あなたの大切なひとを守るために~
もし、巨大地震が起こったらその時あなたは?
いざという時、本当に助けになるのは誰だと思う?
10年前の阪神大震災の時は、実に8割の人たちが、消防署などの専門家ではなく近所の人たちに助け出されていたことがわかっている。これは、常日頃からのご近所とのおつきあいがあってからこそと言えるかもしれないね。そうしたおつきあいがたくさんあるところは、災害から立ち直るのも早いといわれているよ。
みんなはふだん、お隣や近所の人にあいさつをしたりしてるだろうか?
日本は地震の巣~多摩直下も起こるかも
町田市の防災対策はどうなっているかな?町田市防災課長さんに話をきいてみました。
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とにかくまず自分の身を守ろう!
◇屋外で
地下は意外に安全だと言われている。道を歩いている時は、崩れそうな塀や落ちてきそうなガラス窓からは離れよう。電車やバスの中では、つり革につかまって、窓からはなるべく離れるようにする。
地震がおさまったら周囲の状況を確かめ、落ち着いて行動しよう。
最近起こった震度5クラスの地震でも経験した人もいると思うけど、いざという時携帯はつながらない。
◇屋内で
デパートや建物の中では、陳列物などの棚から離れよう。五感をはたらかせて危険だと感じたら建物の外へ出た方がいいこともあるよ。当然、エレベーターは使えないから、避難しようとして階段に人が殺到する危険性がある。落ち着いてあせらず行動しよう。
◇家の中
家の中も実は危険がいっぱい!倒れてきた家具の下敷きにならないよう、家具の配置を工夫したり、家具を固定するなどの対策をしておこう。
まずは、自分の家を点検して見よう
台所 食器棚は突っ張り棒などで、冷蔵庫は専用の器具で固定する。
棚や食器棚の扉は開かないように、止め具を。
寝室 背の高い家具が寝ている自分に倒れてこないように配置して、固定する。ラジカセ類など重いものは自分に向って飛んでこないよう低いところに置く。
枕元にあるといい3種の神器(便利なモノ)
くつ(スリッパ) 懐中電灯 携帯用ラジオ
日頃やっておくと安心
たとえば学校から家まで歩いて帰るルートを確認しておく。(小・中学校なら家から比較的近いけど、高校だと結構遠くまで通っている。外出先でもし、地震で電車が止まったとき家まで歩いて帰れるだろうか?)
家族で、避難場所を確認したり、いざという時の集合場所や連絡方法も決めておこう。
読む
震災で大きな被害を受けた神戸市長田区。その町で生まれ育ち、長田の町とそこに暮らす人たちをこよなく愛した女性のイラスト日記。
下町の路地裏やなつかしい匂いのする風景、元気なおっちゃんおばちゃん。そして、震災という非日常が親しみやすいイラストともに描かれていく。長田の「まちの心」がしみじみ伝わる1冊。
『神戸・長田スケッチ 路地裏に綴るこえ』 絵・文 佐野 由美 六甲出版 1,200円
見る
「掘るまいか 手掘り中山隧道の記録」
豪雪の山村・新潟県山古志村。1933年から16年の歳月をかけて、村民が長さ922メートルという日本最長の手掘りトンネルを完成させた。その歴史を追ったドキュメンタリー。
監督 橋本信一 上映時間 83分
11月11日(金)時間詳細未定
横浜市港北公会堂
聞く
地震で、被災地への電話が混み合って、つながりにくくなった場合に、使えるサービスがNTTの災害用伝言ダイヤル。(プッシュ回線ならどこからでもかけられる)
使い方は、局番なしの「171」にかけると「災害用伝言ダイヤル」につながるので、ガイダンスにしたがって操作しよう。
・伝言の録音時間は?・・1伝言あたり30秒以内
・伝言の保存期間は?・・録音してから2日(48時間)
・伝言を入れられる数・・1電話番号あたり1~10伝言
家族でおたがいの無事を確認するのにも、この災害用伝言ダイヤルを使う事をあらかじめ決めておくと安心だ。
ちなみに災害用伝言ダイヤルは、毎月1日に体験ができる。
あと、各携帯の会社でも、同じようなサービスがあるので、事前に確認しておこう。
行こう
立川防災館
都内に3つある防災館の一つ。防災ミニシアターをはじめ地震体験や煙体験、応急救護訓練など、楽しみながらいろいろな防災体験が出来る施設。
アクセス JR立川駅北口1番のりばから「立川消防署前」下車(「防災センター」の次) *駐車場あり
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 毎週木曜・第3金曜 国民の祝日に当たる場合は直近の平日
年末年始(12/28~1/4)
入館料 無料
問い合わせ 東京消防庁立川都民防災教育センター(立川防災館)
042-521-1119
ちょっと遠いけど、興味のある方は
阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
1995年1月に起きた阪神・淡路大震災の様子を再現した「1.17シアター」や「震災直後のまち」の実物の大ジオラマ模型など、震災を体感できるコーナーやさまざまな関連資料の展示、ワークショップなども開催している。
アクセス JR「三ノ宮」駅前から直通バスで約11分
開館時間 午前9時30分~午後5時30分(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜 祝日の場合は翌日、年末年始(12/31~1/1)
入館料 防災未来館 大人500円 高大生400円 小中学生250円
ひと未来館 大人500円 高大生400円 小中学生250円
両館共通 大人800円 高大生640円 小中学生400円
問い合わせ 阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
078-262-5060
参加する
最近、本屋さんで「災害時帰宅支援マップ」という冊子が売られているのを見たことはあるかな?
東京都の調査では、昼に首都圏直下型地震が起きた場合、通勤・通学・買い物客などをあわせて数百万人の帰宅困難者(家に帰れない人たち)が発生するといわれています。
電車やバスが復旧しない中で、いざ歩いて自宅まで帰ることは大変なこと。そのため、実際に歩いて体験するのが、「徒歩帰宅訓練」です。
東京都では、帰宅困難者が安全に帰れるように、支援する体制を作っています。
都内の大きな道路16本を選んで、その道路から2km以内の都立学校等を「帰宅支援ステーション」に決めて水、トイレや情報を知らせてくれる場所とした。ガソリンスタンドやコンビニもボランティアで支援に参加している。
訓練では、あらかじめ決めたゴールまでの20~30kmを歩きながら、危ないところをチェックしたり、逆に使えそうな店や施設を確認したりする。
友達や家族と楽しみながら参加してみよう。実際に歩いてみると意外に長いことも実感できるはずだ。
*「徒歩帰宅訓練」は行政などで取り組んでいるところもある。
都内の場合は、「東京災害ボランティアネットワーク」という団体が毎年開催している。(東京災害ボランティアネットワーク 03-3235-1171)