社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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『こんなとき、どうする?』2014年度冬

ここなびを見てくれている方で、東日本大震災(だいしんさい)で被害(ひがい)に遭(あ)われた皆(みな)さまに心よりお見舞(みま)い申し上げ、1日も早い復旧(ふっきゅう)・復興(ふっこう)と皆さまのご健康をお祈(いの)りしています。

今回の特集は、「食事」の場面でつかえる“こんなとき”、
そして、これから進学するみなさん、受験を終えたみなさんへ届けたいメッセージを込めた内容です。
ここなび相談員が考える『こんなとき、どうする?』 ぜひ参考にしてね!

ひまわり相談員

食事のマナーを身につけよう!

卒業や学年末の三月、入学や新学年になる四月は、みなさんもお別れ会やお祝いの食事会などの機会が増えるかもしれませんね。そのような時にも恥ずかしい思いをしなくて済むように、普段から食事のマナーを知って、それを守っていくことはとても大事な事です。
食事には色々な国のものがありますが、今、和食は無形文化遺産(※注1)にも登録されましたし、外国からの訪問者も多くなり、私達日本人としては和食の正しい作法を知らないと恥ずかしいことになってしまいますので、ここでは和食についてのマナーを少し学んでみたいと思います。

お箸(はし)の持ち方

お箸の持つ位置は、真ん中より少し上あたりで、親指のつけ根と薬指に下の箸を乗せ、上の箸は親指、人差し指、中指の3本で軽く持ち、上の箸だけ動かして使うのが正しい使い方です。

お箸やお椀(わん)を置く位置

お箸やお椀を置く位置は下の図のように置きます。お箸は一番手前に並べ、左側にご飯のお茶碗、右側にお汁椀を並べて置きます。

食べ方のマナー

  1. 食べる時はお茶碗を手に持っていただきましょう。
    器を置いたまま口を近くに持っていって食べるのはNGです。
  2. ご飯のおかわりをする時には、全部を食べ終えてからではなく、一口ほど残したままおかわりをするのがマナーと言われています。
  3. おかずを食べる時には、特定の物だけを集中的に食べたりせずに、いろいろなものを順番にいただきましょう。
  4. 肘(ひじ)をついて食べたり、大きな音を出して食べたり、口の中に食べ物を入れたまま話をするのはNGです。

日本食のマナーには、まだまだたくさんの細かい礼儀(れいぎ)作法があります。それらを全部完璧(かんぺき)に実行するのは無理かもしれませんが、出来ることから始めていって、なるべく正しいマナーのもとでみんなが気持ち良くおいしく食事が出来るように心掛(が)けたいものです。
 そして、“食べる”ということは、食材の命をいただくということです。魚も肉も野菜も全てに命があって、その命をいただいていることに感謝しましょう。さらに、食材を育ててくれた人、食事を作ってくれた人、食べ物に関わる全てのものに感謝と敬意を持って、なるべく残さずいただきましょう。食事の最後には、ごはんを準備してくださった方へ「おいしかったです」「ありがとう」「ごちそうさまでした」の言葉を忘れずに伝えましょうね。

※注1:無形文化遺産(むけいぶんかいさん)=ユネスコが取り組む遺産事業の一つで、芸能や伝統工芸技術、生活慣習(かんしゅう)など“形のない文化”を対象とし、土地の歴史や生活風習などと密接(みっせつ)に関わる文化が登録されています。日本では、「歌舞伎」や「能楽」なども登録されています。

ピッピ相談員

新しい学校で新キャラデビューする?しない?

~今までの自分も好きだけど、ちょっとだけキャラクターを変えてエンジョイしたい!?~

あなたのキャラって、たぶん他人が勝手に決めてしまうものかもしれません。
「○○さんって△△だね。」その△△には、他人が感じた印象や考えが勝手に入ります。
だから、新しい学校で新キャラデビュー。ちょっとワクワクするよね。
自分がこうなりたいと思っているイメージはありますか?
いつも元気で明るいとか、ノリがいいとか。

一つ心配なのは、キャラを作りすぎて疲れてしまうこと。
「私って本当はそんなキャラじゃないんだけどな・・・。」とため息をつく日が少ないといいなあ。
私だったら、人が声をかけやすいくらいの明るさかな。例えば、道に迷ったときに「あの人、親切そうだから、道をきいてみようかな」と思われるくらい。ハードル低いかな?
自分が学校で過ごしやすいキャラクターをみつけてみよう!

あすなろ相談員

第一希望でない学校へ入学するあなたへ

あなたは、希望校合格を目指して努力してきたことと思います。さぞかし、残念なことでしょう。あなたの気持ちはよくわかります。

あなたと同じような想いをしている人はたくさんいることでしょうね。世の中には、自分の思い通りになることも、ならないこともあります。自分の思い通りにならなかった時に、どのように考え、これからの過ごし方をどうするか、ということは将来のあなたにとってとても重要なことです。成功から学ぶことより、失敗から学べることの方が多いものです。失敗をバネにして、大きく飛躍(ひやく)するように心がけることが将来のあなたの成長に欠かせません。

もし、希望校に合格できたとしても、あなたが期待していた通りの校風とは限りません。むしろ、あなたに合っていないために、うまくいかなかったのかもしれません。希望していなかった学校が、結果的には、あなたに合っていたということもあります。

どんな学校であっても、一長一短(※注1)があるものです。大切なことは、どのような学校に入学したとしても、自分に最もふさわしい学校であると思って、精一杯(せいいっぱい)努力することです。そうすれば、充実した学校生活が送れることと思います。あなたの今後の成長と発展を期待しています。

※注1:一長一短=人や物事について、いい面もあり悪い面もあること