あなたの夢の職業は何ですか?
その職業は、社会の中でどんな役割をしているのかなぁ。
どうやれば夢の職業に就けるのかなぁ。
まだまだ時間はあるけど、
これから少しずつ将来について考えてみよう!
スポーツ(サッカー選手)
小中学生のみなさん、夢を持ったら視野(しや)が広がります。夢を追いかけたら楽しくなります。毎日が充実(じゅうじつ)してきます。世界の舞台で努力している野球のマリナーズのイチロー選手、ゴルフ界で脚光(きゃっこう)を浴びている石川遼や宮里藍選手など、若い人たちが大活躍する時代になりました。華やかなこの世界で活躍している人たちをテレビで見ていると、ただ一生懸命やっているわけではないような気がします。常に目標を明確に持ち、そのために地道な練習が必要なことを自覚し、毎日一つ一つ積み重ねているように思います。
北澤 豪 さん
9年間、日本を代表して数々の国際試合の舞台に立った選手。
引退後は国際貢献(こうけん)にも従事(じゅうじ)し、サッカーの普及(ふきゅう)、発展に努める。
NHKテレビ「課外授業、ようこそ先輩」。各界の第一線で活躍する人々が出身校を訪ねて、その専門とする世界と自らの人生について授業をし、子どもたちに熱いメッセージを送る番組です。町田市の本校の6年1組と北澤さんが共にサッカーをやり、スポーツの楽しさ、運動の大切さを指導してくださいました。ボールの蹴り方、止め方など子どもたちを夢中させた充実(じゅうじつ)した時間でした。北澤さんの本校在学中は、とても運動好きで活発な子だったようです。小学校の先生から励(はげ)まされ、続けたことがとても心に残り、今の自分があるということでした。今、北澤さんは、東南アジアの恵まれない子どもたちのためにボランティア活動にも参加しています。子どもたちは、北澤先輩から多彩な特別授業していただき、新しいサッカーの世界や彼の生き方を学ぶことができました。
*「自分を知ることが夢へのステップ」という北澤先輩の言葉に、子どもたちはそれぞれ何を感じとったのでしょうか。夢がさらに広がりそうですね。
保育園の先生
保育園の先生になりたい!
これからの社会と保育士
今、子どものいる世帯の約7割が共働きをしています。しかし、入園できず待機(たいき)している子どももいます。この待機児童の解消や延長保育のニーズも高まっています。「幼(よう)保(ほ)一元化(いちげんか)」や「認可保育園」の充実(じゅうじつ)なども求められています。保育士の需要(じゅよう)もますます多くなってきます。
国家資格を持つ保育士の職場は、保育園、学童保育施設、児童養護施設など多岐(たき)にわたっています。
保育士になった動機はなんですか?
子どもの頃に大好きだった保育園の先生にあこがれて、保育士になりました。短大では、保育士と幼稚園教諭(きょうゆ)の資格を取りましたが、赤ちゃんから世話のできる保育士になりました。
どんな人が、保育士にむいているのですか?
子どもが好きなこと、0歳から年長さんまでの子ども達と楽しく接したり遊んだりすることの好きな人にむいています。
この仕事をしていて楽しいことはなんですか?
子どもと真剣に向き合っていると、子ども達もしっかりと応えてくれます。毎日変化があって、子どもとのコミュニケーションがとれるのが楽しいからです。
仕事で難しいことは、どんなことですか?
小さい子の保育は、目が離せません。怪我(けが)や病気に細心(さいしん)の注意を払うことです。そして、安心、安全への気配りです。
仕事をする上で心がけていることはなんですか?
子どもが園で過ごす時間は、保護者と過ごす時間より長いので、保護者に代わってしつけをきちんとすることです。また、どの子にも分け隔(へだ)てなく平等に接するようにしています。
主な仕事の内容は、何ですか。1日にどの位、働きますか?
0歳児から保育をするので、子どもの年齢・成長に合った世話をすることです。保育時間は、原則8時30分から17時までです。保護者の状況によって朝早くから夜遅くまで預かっています。男の保育士さんも人気があります。
医療関係
医療関係の仕事について
将来、医療関係の仕事に就きたい、と考えている皆さんも多いようですね。今までに、お医者さんのお世話にならなかった人はいないと思います。
病気や怪我(けが)などで苦しんでいる時に診察や治療をしてもらった時の安心感は忘れられないですね。自分もお医者さんになって、病気や怪我などで苦しんでいる人たちを助けてあげることができたら、どんなに素晴らしいだろう、と思った人もいるでしょう。何事につけても、困っている人たちの役に立ってあげることは、社会生活をしていく上でもとても大切なことです。
医療関係の仕事と一口にいっても、その仕事の種類は大変多いのです。
皆さんが病気や怪我(けが)の時にお世話になるお医者さんの他に、看護師さんや薬剤師さん、体の様々な機能がうまく働かない人たちの訓練に関わる仕事をする療法士さん等もあります。また、心の病を扱う精神科のお医者さんや心理カウンセラーさんの仕事も医療関係の仕事に含まれます。
今、日本は高齢化社会を迎えていて、お年よりの人たちの介護にあたる介護士さんが求められており、今後は、更に多くの介護師さんが必要になるようです。
これらの仕事に就くためには、高等学校を卒業してから、大学や専門学校で学び、その上に国家試験等に合格しないと必要な資格が取れません。必要な資格を取ることはとても大変ですが、何よりも人間の持っている様々な苦しみや悩みを少しでも和らげて幸せな生活をさせてあげたい、という‘人間愛の精神’をもって仕事に臨(のぞ)める人が特に必要とされています。
介護福祉士は、特別養護老人ホームを始めとする社会福祉施設や訪問介護先で、体の不自由な人の日常生活を介助する職業です。これは国家資格であり、一定の要件を満たした人がなることができます。
この職業は、介護を必要とされる方々からの感謝の気持ちや笑顔に触れることが出来る、とてもやりがいのある仕事です。
コックさん・ケーキ屋さん
コックさん・ケーキ屋さん
おいしい食事とおいしいデザートがあったら、それだけで嫌なことも忘れられるという人も多いと思います。このように食事というのは、多くの人に手軽に幸せを運んでくれるものです。お母さんの手料理ももちろんおいしいですが、お店で料理やデザートを作ってくれるコックさんやケーキ屋さんは人気のある職業の一つです。では、そのような職業に就くにはどうすればよいのでしょうか。
一番の近道は専門学校で勉強することです。別のところで述べていますが、実はコックさんもケーキ屋さんも、免許が無ければなれないものではありませんし、専門学校を卒業することが必ずしも必要ではありません。しかし、学校のように集中的に専門的な知識と技術を学ぶことができる機会というのは中々ありません。
何らかの事情で専門学校に行けないという方は、食堂、レストランなどに就職して、料理やお菓子作りの経験を積むというのも一つの方法だと思います。
コックさんにしてもケーキ屋さんにしても、最終的には自分のお店を持ちたいと思うかも知れません。その為には、料理の腕ももちろんですが、お店を建てたりするお金も必要になります。専門学校を卒業するにしてもしないにしても、いったん就職し、実務(じつむ)経験(けいけん)を積みながら将来の資金を得ることも一つの方法です。
どのような方法を選択するとしても、それを作る腕というのは絶対必要になります。みなさんも家族のお手伝いをして今のうちから料理になれておくのはどうでしょうか。自分のためだけではなく、家族のみんなも笑顔になり、まさに一石二鳥です。あるいは友達とコミュニケーションをとりながらわいわい料理やお菓子を作るのも楽しいでしょう。
多くの人に笑顔を提供できるコックさんやケーキ屋さんというのはとても素敵な職業だと思います。夢が実現できるように是非頑張ってください。
☆関係する資格☆
【調理師】
調理師免許がなければ、コックとして働けないかというと、そのようなことはありません。ただし免許を持っていれば周りの人からの評価も上がりますし、就職する際にも有利なのは確かです。資格を取るには、大きく分けると専門学校を卒業する方法と、一定期間以上現場で働いた後に国家試験を受ける方法があります。
【菓子(かし)製造(せいぞう)技能士(ぎのうし)】
この資格も、持っていなければパティシエやケーキ屋さんになれないというものではありません。ただし、本気でパティシエやケーキ屋さんを目指すとしたら、やはりあった方が良い資格には間違いありません。調理師と異なるのは、専門学校を卒業したとしても必ず国家試験を受ける必要があることです。