社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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『 震災 』-「地球温暖化・節電」

ここなびを見てくれている方で、東日本大震災(だいしんさい)で被害(ひがい)に遭(あ)われた皆(みな)さまに心よりお見舞(みま)い申し上げ、1日も早い復旧(ふっきゅう)・復興(ふっこう)と皆さまのご健康をお祈(いの)りしています。

今年の3月11日午後、みなさんは学校や自宅等で今までに経験したことのないような‘大きな地震のゆれ’を感じて、さぞびっくりしたことでしょう。恐怖を感じた人も多くあったと思います。この地震によって生じた津波が、東日本の太平洋沿岸を襲い、人家や学校等が大きな被害を受けました。さらに、およそ1万5千人の方々が亡くなり、いまだに4千人弱の方々の行方が不明のままになっています。

 また、この震災によって東京電力の福島原子力発電所が大きな被害を受けたため、しばしば停電になり、私たちの生活にも不便が強いられました。日本では、およそ3割の電力は原子力発電に頼っています。電力不足に対しては、様々な対策がとられています。電力不足を補うためには、火力発電を増やすことも対策の一つになっていますが、発電の結果、二酸化炭素が大気中に放出されるので地球温暖化がより一層進むのではないか、と心配されています。

 今の私達の生活には電気は欠かせなくなっています。そんな中で、私達に出来ることは節電です。みなさんの家では、どんな節電に取り組んでいますか?

 今年度の特集『震災』では、今回の震災とその結果生じた様々な問題を取り上げてきています。今回は、『地球温暖化』と『節電』について考えてみたいと思います。自分自身の問題として、しっかり考えてもらいたいと思うので参考にしてくださいね。

地球温暖化について

「ここなび」を読んでるみなさんは今日本の気候が変化していると感じていますか?今年も真夏日が連続していて寝苦しい日が続きましたね。多摩川の水の温度は年平均30℃で熱帯魚が生存していると報道されています。現在の地球の気温は、産業革命(※注1)後約300年間でもっとも暖かくなっています。つまり温暖化していると言われています。気温の上昇は異常高温、大雨、干ばつをもたらし、高山や南極の氷が溶けて海水が増して水没する島もでてきています。こうした温暖化が招く気候変化は様々に社会・経済へ強く影響しています。こうした温暖化を地球温暖化問題と言い、世界中の国々が力を合わせて防止しようと努力しています。

―日本の気温上昇について―

 日本の平均気温は1898年から100年で約1.1℃上昇しています。特に1990年頃からは高温化がよく観測されるようになってきています。気温が上がるにつれて熱帯夜(最低気温が25℃以上)、猛暑日(最高気温が35℃以上)がとても増えていますが、反対に冬日(最低気温が0℃以下)が少なくなってきています。グラフは、日本の年度ごとの平均気温を示したものです。気温の上昇変化がわかりますね。

日本の平均気温推移
(資料:気象庁提供)

 こうした高温化原因の一つに温室効果があります。地球の大気には二酸化炭素、メタン、窒素化合物、フロン、硫黄化合物などが含まれています。これらを温室効果ガスと呼んでいます。これらの気体は大気にあって、振動したり延び縮みして熱(赤外線)を吸収し、再び出す性質があります。この仕組みで地球の表面温度を平均14℃に保っています。もし、これが無いと地表の温度は平均マイナス19℃になってしまいます。温室効果ガスは私達にとり必要なものなのです。しかし、問題なのはその量です。産業革命後に温室効果ガスの発生が飛躍的に増大し、最近は気候の変化まで影響するようになりました。太陽で温められた地球の熱の多くの部分が温室効果ガスに貯まります。温室効果ガスが蓄えた熱を出すと、上空の大気の対流で再び地表へ戻ります。この戻って来た熱を温室効果と言います。こうした仕組みで地球の気温が高くなるのです。

温室効果
(資料:気象庁提供)

―これからの気候の変化予測―

 温室効果ガスがこのまま増え続けると100年後の未来の予測は次のようになると言われています。

  • 日本の平均気温が今よりも2?3℃高くなり、亜熱帯気候から熱帯気候へ移ります。
  • 太陽から受ける熱エネルギーは一定ですが、人間が使う熱エネルギー(※注2)の消費は増え続ける。
  • 人口が増えるので人間の生活から発生する温室効果ガスの量は増加し続けます。
  • 温暖化で大気に含まれる水蒸気が多くなるので、日本の全ての地域で降雨量が増え災害が増えます。
  • 東北地方や北海道などで雪の量が減ります。雪が雨に変わるからです。
  • 飲み水や食べ物の生産が減り、マラリア(※注3)や熱中症が増えます。

―温暖化防止のために私達は何ができるでしょうか―


 私達の生活から二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出を減らすことがとても大事なことですね。

  • 自家用車の使用を控えてバス、鉄道、自転車を使いましょう。
  • 節電に心がけましょう。電化製品の待機通電を止める、冷房や暖房と照明のおける節電効果は大きく約20%の効果があります。
  • 冷暖房を控えめに設定(夏は28℃・冬は20℃)して、燃料や電気の消費を抑える。
  • 家庭内ゴミを少なくして、リサイクルに心がける。
  • 二酸化炭素(CO2)を吸収する森林や緑を増やす。

 

 みなさんができることはありましたか? ぜひ、みつけて取り組んでいって欲しいです。


※注1産業革命:1700年初めに英国で蒸気機関が発明されました。これが生産に取り入れられて物作りの形が、人手から機械へ移り製造量が飛躍的に増大しました。
※注2熱エネルギー:活動の源となる内部の力を言います。手を擦り合わせると暖かくなりますよね、これは身体のエネルギーが運動エネルギーとなり、熱エネルギーへ転換したからです。
※注3マラリア:熱帯地方に住む蚊が伝染する熱病で、死亡率が非常に高いのが特徴です。

「冬の節電」~ 住まいの省エネ ~

 夏の停電と電力不足は、みなさんの知恵と努力でなんとか乗り切る事が出来ましたね。
では、冬の節電はどのようにしたらよいのでしょうか?
冬の電力の需給(じゅきゅう)は、暖房が途切れないため夏(午後2時ピーク)よりも厳しいそうです。家庭が、電力需要(じゅよう)の3割を占めているので、冬の節電対策は、家電製品の使い方がカギになります。
そこで、みなさんが、すぐにできる省エネ・節電を始めてみませんか?

冬の夕方(19時頃)の消費電力
<通常、エアコンを使用される家庭>

(資源エネルギー庁推計)

☆上の円グラフから家電製品の中でも、エアコン・照明器具・冷蔵庫・テレビだけで家庭の消費電力の6割を占めています。
 では、みなさん、「節電メニュー」で省エネに挑戦しましょう

家庭の節電メニュー ( )内は節電効果・削減率

① エアコン 重ね着して室温20℃を心がける。(設定温度を2℃下げて7%)
 窓に厚手のカーテンをかける。(1%)
② 照明 不要な照明をこまめに消す。(4%)
③ 冷蔵庫 設定を「弱」にして、扉を開ける時間を短くする。物を詰め込まない。(1%)
④ テレビ 画面の輝度を下げる。必要な時以外は消す。(2%)
⑤ ジャー炊飯器 早朝にタイマー機能で1日分をまとめて炊く。
 保温機能は使用せずに、よく冷ましてから冷蔵庫に保存する。(2%)
⑥ 温水洗浄便座(瞬間式) 便座保温・温水の設定温度を下げる。不使用時はふたを閉める。(1%)
⑦ 待機電力 リモコンではなく、本体の主電源を切る。使わない機器はプラグを抜いておく。(1%)
⑧ 電気ポット お湯はコンロで沸かし、ポットの電源は切る。
⑨ 洗濯機 容量の80%程度を目安にまとめ洗いをする。

※省エネ家電に買い替えたり、白熱電球をLED電球に交換したりする方法もあります。

☆ 節電した効果を家の「電気メーター」で調べてみましょう。一年前の同じ月や前月の使用量と比べたり、
 冬や夏と比べてみたりすると電気の使用量の違いがわかるよ(^O^)/
 ※危険ですので、メーターには触らないでくださいね。

電気メーター

 電気のメーターの単位は「kWh」(キロワット時)といいます。
 1kW(1000W)を消費する電気製品が、電気を1時間使ったときの電力量です。

 前の日が2922.6kWhで、今日が2929.6kWhだったら、
 1日の電気の使用量は、2929.6ー2922.6=7で、7kWhとなります。

資料:経済産業省2011・11月 家庭の節電メニュー 資源エネルギー庁 家庭の省エネ大事典(2011年))

食から考える

私達の住む地球は様々な原因によって気温が上昇し温暖化しています。地球の温暖化は私達の生活にも色々と深刻な影響を及ぼしています。ここでは私たちが毎日お世話になっている食を通して温暖化防止と節電について考えてみましょう。

まず、食べ物を残したり捨てたりしないことは大事なことですね。みなさんは学校で給食やお弁当を好き嫌いして残したりしていませんか? 給食やお弁当を残してしまうと、その材料や作るために使った電気や燃料、そして、それを作ってくださった方達の労力も全部が無駄になってしまいます。とてももったいないことですね。また、この残り物を処分するのには電気やガソリンも無駄に使って温暖化の原因になる二酸化炭素を余分に排出してしまうことになるのです。いつでもどこでも好き嫌い無く食べられるように心掛けていきたいですね。

まず、食べ物を残したり捨てたりしないことは大事なことですね。みなさんは学校で給食やお弁当を好き嫌いして残したりしていませんか? 給食やお弁当を残してしまうと、その材料や作るために使った電気や燃料、そして、それを作ってくださった方達の労力も全部が無駄になってしまいます。とてももったいないことですね。また、この残り物を処分するのには電気やガソリンも無駄に使って温暖化の原因になる二酸化炭素を余分に排出してしまうことになるのです。いつでもどこでも好き嫌い無く食べられるように心掛けていきたいですね。

 

 そして、地元(町田周辺)の野菜や果物を買い求めることも節電につながる良い事ですね。遠い場所から物を仕入れると、運ぶ時にガソリンもたくさん使うことになります。もし、みなさんの登下校の途中に採れたての野菜を売っている野菜スタンドを見かけたら、休みの日などに家族とちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

また、何より手軽に楽しみながら身近で温暖化の防止と節電に役立つのは、自分達で野菜を育ててみることではないでしょうか。

 みなさんの中には夏にゴーヤで緑のカーテンを作った人もいるかもしれませんね。ゴーヤなどの緑のカーテンは猛暑を和らげてくれましたね。そして、ゴーヤは夏バテを防ぐ栄養豊富な野菜ですね。他にも夏に手軽に育てられる物としては、ミニトマトやハーブの栽培もあります。

 秋から冬にかけては、三つ葉やサラダリーフ(ベビーリーフとも呼びます)などが良いかもしれませんね。三つ葉だったら、根のついた三つ葉を使った後で根の部分をお母さんに分けてもらって小さな植木鉢に植えてみてください。一週間程で新しい三つ葉の葉が次々と育ってきます。お正月のお雑煮に載せれば色もきれいで美味しいですね。

 また、サラダリーフはスーパーの花苗売り場などで種を買ってきて、発泡スチロールの空き箱やプランターに土を入れて(落ち葉で作った腐葉土を使うと更に効果的です)種を蒔くと、一週間位で可愛い新芽が出てきます。途中で間引きをしてあげれば2週間位で食べられるように育ちますよ。(間引いた芽も忘れずに食べてね!)葉の付け根から収穫していくと次々と新しい葉が成長してきますので、いっぱい収穫してサラダにしたりおかずに添えたりして安心安全でエコな自家製野菜を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 他にもサニーレタスなど簡単に美味しく作れる野菜がたくさんあります。大きな畑が無くても台所やベランダでも育てられますので、みなさんも調べて育ててみませんか?

心もあったか」~この冬は手作りで遊んでみませんか?~

リニューアル、リメイクという言葉を聞いたことはありますか?
 それでは「もったいない」という言葉を耳にしたことはあるかな。この「もったいない」という精神と、あなたの発想力が合わさったものをリメイクとかリニューアルという言葉になり“もの”は新しく生まれ変わるのです!!

 リニューアルやリメイクと呼ばれるモノには再利用したカバンや洋服。また、アクリル毛糸では、洗い物をするときに使うたわしが作れます。(洗剤要らずでエコです!)手作り作品として代表的なものは、マフラーや帽子などがありますが、「手作り作品=女の子」というイメージが強いかな・・?

 そこで、男の子も女の子も挑戦できる、こんなリメイクはいかがでしょうか。
 ちょっと寒いけど、散歩に出かけたときに落ち葉やどんぐり、松ぼっくりなどを拾って家へ持ち帰り、置物を作ってみませんか。
 我が家では、こんなリメイク作品を作ってみました。落ち葉は耳、松ぼっくりはリボン、ほっぺはトウモロコシ、今では、玄関のマスコットです♪

 あなたも自分の想像力と発想力を形にした作品を作ってみませんか?手作りには作った人にも見ている人にも、“心をぽっか ぽっか”にする不思議な力があります。
 もし、作品を作ったらここなびのメールへ送ってね、楽しみにしていま~す♪

町田市内の公園等では、このような作品を作ったりするイベントを開催しているので、「広報まちだ」や町田市のホームページ内「町田市キッズページ」www.city.machida.tokyo.jp/kids/index.htmlも見てね!