社会福祉法人町田市社会福祉協議会
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ボランティアって?

東京オリンピックや災害時などのボランティアという言葉を良く耳にしますが「ボランティア活動」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

“ボランティア”の語源はラテン語のボランタール(自由・正義・勇気)からきています。

日本においてのボランティアは1995年1月17日・「阪神淡路大震災」が起こり、様々な援助活動が行われました。

「何かしてあげたい」「何かしなくては」という思いから、全国から惨事(さんじ)を知った人々がボランティア活動に駆けつけました。
震災以前にはボランティア活動をしたことがない人たちがほとんどでした。
知識や技術のない多くの人々が、「なにかしなければ・・・」と思う気持ちがボランティア活動に繋がったといえます。

最初の1ヶ月は1日2万人、2ヶ月で延べ100万人以上のボランティアが活動しました。
このようなことから、この年のことを『ボランティア元年』と呼んでいます。

ボランティア活動は、子どもも高齢者も障がい者もが、ともに生き、ともに学び、ともに育ち、ともに暮らしていくために「何かをやりたい!」と思うことを主体的に行う活動になり、「自分のできることを行い、自分自身を向上させる」という考え方になってきました。

ボランティア活動で大切なことは人間関係を大切にすることです。
他から強制されたり義務として行う事ではなく、自分の意思で行う活動です。
そして誰もがいきいきと豊かに暮らしていけるように、互いに支え合い、学び合う活動です。
金銭的な報酬(ほうしゅう)を期待して行う活動ではありません。しかし、お金では得られない出会いや発見、感動、喜びを得ることができます。

活動を始める前には、次のようなことに注意しましょう。

  • 身近なことから始めましょう。
  • できることで活動し無理をしないようにしましょう。
  • 約束と秘密は必ず守りましょう。
  • 分からないことは必ず確認するようにしましょう
  • 多くの人と協力して活動しましょう。
  • 家族や先生と相談しながら活動しましょう。
  • 安全に注意し事故やケガに気をつけましょう。
  • 活動記録をメモしておきましょう。
  • あいさつを忘れないようにしましょう。
  • ボランティア活動をより安心して行うためにボランティア保険というものもあります。

ボランティア活動に参加したいと思ったら、「ボランティアセンター」というところにいってみましょう。
町田市では社会福祉協議会 町田ボランティアセンターが有ります。
https://machida-shakyo.or.jp/jigyo/volunteer/j5-mokuji.html
中高生に向けて夏休みの体験ボランティアの情報も有りますので参考にしてみてください。

また、東京都教育委員会でも小中高生向けのボランティアの情報も有りますので、こちらも参考にしてみてください。
https://www.o.p.edu.metro.tokyo.jp/volunteer

今年の夏休み ボランティア活動に参加してみませんか。

お問い合わせ

町田ボランティアセンター  電話 725-4465

しずく相談員

楽しい学び舎(や)

私がボランティアをしようと思ったきっかけは、人の役に立ちたい、社会に貢献したいという思いからではなく、様々な経験をしてみたいと考えたからです。

はじめは緊張や不安で、言われたことをただこなすだけになってしまっていました。けれど、いろんなボランティアに参加していろんな人と関わることで緊張や不安よりも楽しさを感じる時間の方が多くなっていきました。「ボランティア=楽しい」と感じるようになってから、気付けば私は人と関わること自体が楽しいと感じるようになっていました。老若男女、いろんな人と会話をすると自分が持っていないものに気付かされます。時にはその人の人生に少しだけ触れることも。私にとってボランティアは、楽しい学び舎です。

「ボランティア」という言葉だけを見ると「社会のためになることをする」となんだか堅苦しく考えがち。けれど私はボランティアをするために一番大切なのは、自分自身がその時間を楽しむことだと考えています。そのために必要なのは分からないことや気になったことを聞いてみること。ぜひボランティアを通して他では学べないことを学び、これからの人生に活かせるような体験してみてください!

つくし相談員

私の小さなボランティア体験

ボランティアは、一般的には自主的で無報酬(むほうしゅう)で社会的に役立つ行為(こうい)と私は考えています。

子どもの頃から両親に「人の嫌がることはしない」「人に喜ばれる行いをしよう」としつけられながら育てられました。意図的・計画的にボランティアをやっていませんが、環境(ことばづかいも含む)をよくしようという気持ちはいつも意識しています。そこで、私のボランティアは、日常の中でちょこっとやるボランティア程度です。

まず、ごみ拾いです。通勤(つうきん)途中の歩道、自宅周辺の道路、町内会で管理している公園などですね。通勤時や犬の散歩のときは、いつも、レジ袋1枚を持って出かけます。通勤時は職場までの歩道や植え込みの缶、菓子袋などのごみ類、職場や自宅に帰ってから分別して捨てています。

感じていることは、昔に比べポイ捨てのごみが少なく歩道がきれいになったことです。でも、車からのポイ捨ては一向によくなっていません。運転する人のマナーが問われます。犬の散歩は一日2回ですが、町内や森の中をよく散歩します。これが、大変効果的で一般ごみのほかに粗大(そだい)ごみや放置自転車を発見します。放置自転車等は、何日か置いて駐在所(ちゅうざいしょ)に、粗大ごみは、町田エコライフ推進(すいしん)公社(こうしゃ)や市役所に連絡を入れます。物によっては、町内会や自治会に連絡を入れます。環境(かんきょう)浄化(じょうか)のためのボランティアは、この程度ですがいかがでしょうか?

この他に、高校受験生に「無料で勉強を教えてあげる」「段差のあるところで車いすを持ち上げたり、押したりしてあげる」「バスや電車で席を譲(ゆず)ってあげる」などよくやっています。私が、感動したボランティアは「ひなた村」で地域の健全育成の子ども祭り(創作(そうさく)教室)が行われた時、近隣の中学生が主体的に申し出て、「とん汁」を作るお手伝いをしてくれたのです。ニンジン、大根、あげを切ったりかまどで火を炊(た)いたりと大変な作業をしてくれたことです。頭が下がります。

最後に、ボランティア活動に興味を持ったのは、学校で学んだ「小さな親切運動」の時からです。

うらら相談員

ボランティアのきっかけ

ボランティアって何のためにするのでしょう?
まずは、困っている人のためですね。
大きな地震で、被災した人たちのためにたくさんのボランティアが参加しました。
大きな災害でなくとも、身近な地域で、お年寄りがいる施設へ訪問したり、声が聞こえない人たちと手話をしたり、字が見えない人たちのために点字翻訳(ほんやく)をしたりなど、ボランティアをしている人たちはたくさんいます。
ボランティアって、困っている人たちのためだけにするのでしょうか?
地域や社会のためにボランティアをすることもありますね。
例えば、町の中のゴミを拾ったり、川をきれいにしたり、山の自然を保護したりなど、環境活動をしているボランティア人たちや団体もいろいろあります。
ところで、あなたは、ボランティアをする人たちのことを考えたことがありますか?
多くの時間を使って、お金ももらえないのに、なぜボランティアをするのでしょうか?
暇(ひま)だから、ではないですね。暇だったら、テレビを見たり、遊びにいったりするでしょう。
「自分のため」ですね。ボランティアをすることで、人から「ありがとう」と感謝されると、ボランティアをした人が「逆に元気をもらえた」とよく言っています。
私も地域でお年寄りのゴミ出しなどのたすけあい活動や市民がいきいきと楽しめる市民講座を開催しています。このような活動を通じて、「きっと誰かの役に立っている」と思うだけで充実(じゅうじつ)した生活を送っています。
あなたはボランティアをしたことがありますか?
学校で廊下(ろうか)のゴミを拾ったり、汚れた机をふいたりなど、あなたのちょっとしたボランティア行動がいつもと違う自分を見直すことになるでしょう。

にこ相談員

河原でゴミ拾い

小学校低学年の時、夏休みに子供会で近所の河原に行き持参したビニール袋にゴミを拾い集めました。
始めは朝早くて嫌だなと思っていましたがビニール袋にだんだんとゴミが増え始めてくると、誰が一番ゴミが多いかなとちょっぴり競争気分になったことを覚えています。
1時間ほどのゴミ拾いで集まったゴミの量を見て、その多さに子どもながらに驚きました。

あまりお話したことが無かったお友達とも仲良くなり、きれいになった達成感(たっせいかん)が嬉しく感じました。
その後もお友達同士で何回かゴミ拾いをした記憶があります。

ミモザ相談員

私にとってのボランティア

今でもよく覚えているのが、祖父と出かけた時の小さな頃(ころ)の思い出だ。
祖父はよく、道端(みちばた)に落ちている空き缶やゴミを拾いながら歩いた。

私は子ども心に少し不思議に思い、「どうしてゴミを拾うの?」と聞いた。
「道がきれいな方が気持ちいいだろう」
祖父はそう言って当たり前のようにそうして歩いていた。ボランティアと聞くと、祖父のその行動が思いおこされる。

ボランティアとは、特別なことではなく、自分のできる範囲(はんい)で社会のため、自分達の生活のためにつながることだと思っている。

今まで、私がいくつか関わったボランティアの一つを紹介したい。

それは、子育て中のママ達のための保育付きコンサートの企画や運営のお手伝いだ。転勤先の名古屋での子育て中、私自身が小さな子どもを連れて出歩く大変さと、ママのリフレッシュの大切さを感じていた時出会った団体だった。

基本は母親向けの保育付きのコンサートなのだが、ママ達が音楽を楽しむ間、子ども達も子ども向けのコンサートを別室で楽しめる。親も自分だけでなく、子どもも楽しんでくれると思うと、安心して音楽を楽しめるというしくみだ。

私はその団体で、コンサートの受付や団体のロゴマークのデザイン等のボランティアをさせてもらった。

母親として、女性として活動する仲間達にとても刺激(しげき)を受け、子育て中だからこそリラックスして素晴らしい音楽を聴(き)いた時の感動は、今も忘れられない。まずは、自分の興味のあるところからでいい。一歩、始めてみることをお勧(すす)めしたい。そこから広がる世界や人間関係を楽しみながらやっているうちに、将来の自分の進みたい道も見えてくるかもしれない。

ちょっとだけアンテナを張ってみたら、たくさんの世界が待っているはず。

ピッピ相談員

ボランティア活動しくじり編

以前、住んでいたところでボランティア活動をしていたときの話です。
私がボランティアの活動場所につくと、
「これに入ってください」と係りの人に言われます。
見ると、そこにはパンダの着ぐるみが置いてありました。

忘れもしません。6月の梅雨(つゆ)時期、珍しくその日は晴天でした。
何かいやな予感がよぎりましたが、いつもの悪い癖(くせ)で、好奇心(こうきしん)が先走ります。
(おもしろそう!着ぐるみデビューが、パンダだなんて、ラッキー!!)

着ぐるみに入ると、視界の狭(せま)さと暗さ、そして暑さと湿気(しっき)をよけい感じました。
「今日は、幼稚園のお子さんをご招待しています。このカゴをしょってください。お子さんが玉入れしますので、庭を走りまわってくださいね。」
(えっ!?着ぐるみで走り回るの?)
そうこうするうちに、プログラムが進み、玉入れが始まりました。

待っている時間も着ぐるみでいたので、始まる前からなんだか、疲れています。
子どもを追いかけまわし、時には玉が入りやすいように中腰になって、ゆっくりと歩いてみたり・・・・・・。中には、パンダに「こわい、こわい」と泣き出す子も。
そのうち、頭がくらくらし始めて、目の前が暗くなってきました。
(あっ、私、貧血(ひんけつ)おこしそう・・・・・・)
競技中にも関わらず、のそりのそりと、近くの係りの人に近寄り、小声で私は言いました。
「ごめんなさい。貧血(ひんけつ)おこしそうなので、交代してください」
急きょ、涼(すず)しい場所に行き、私は他の人にパンダを託(たく)しました。
一気に、元気になったパンダは、子どもたちの輪に入っていきました。

【ボランティア活動のしくじりから学んだこと】

① その日の体調や自分の体質などを考えて、引き受けましょう。
(例えば、私の場合は、貧血(ひんけつ)、また6月の湿度の高い屋外が苦手)

②自分ができること、できないことを伝えよう
(例えば、短時間なら着ぐるみに入っていられるけど、私の場合は、屋外で着ぐるみを着て走り回ることはできない。)

③ 自分が出来ないと思ったら、無理せず、係りの人に相談しよう。